犬を飼っているとたまにおそろしいこともある

うちのあたりは、昨日は一日、雨でした。
今朝は晴れましたが、まだ庭や地面はしっとりしています。それで今朝、花子を庭に出したら……、頭になめ○じさんつけて家に入ってきたー! ちょうど耳の付け根、トリミングに出したらおりぼんがついてくるあたりに、「ぺちょ」とついていました。

おそらく、おトイレのときに茂みに頭を突っ込み、そこの葉っぱについていたのが頭に乗ったのだと思いますが、とてもおそろしかった。

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それで思い出した、「おそろしかった記憶」があります。
花子がうちに来てまだ間もない、5年前のこと。
近所の住宅地を散歩中に、花子が道の端で何かをみつけて、急に拾い食いを始めました。本当に、「むしゃむしゃ」、という表現がぴったりのすごい勢いで。

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びっくりして「やめなさい! 出しなさい!」と言いながら、口の中をのぞき込みつつ、指をつっこんで必死でかき出そうとしました。
でも花子にしたら、せっかく口に入れたごちそうを私に取られたくないわけで、彼女も彼女で必死です。顔をそむけ、普段の10倍くらいの速度で顎を上下させ、猛スピードで咀嚼しようとします。歯をこじ開けてそれを何とか阻止しようとする私。何とか飲み込んでやろうとする花子。しばらく攻防を繰り広げました。

それにしても、いったい何を食べているのかが、まったくわからないのがおそろしかった。
歯の隙間から見える謎の物体は、肌色で、細長い形状。しかも、触るとふにゃっとしていて…「ヒ、ヒトのこゆび?」という恐ろしい想像が浮かびました。このまま飲み込んでくれたら、永遠の謎になって、その方が幸せかもしれないという思いもふとよぎりました。

が、そういうわけにもいかず、ぞぞぞぞぞとしながらも必死の思いでその物体をかき出してみたら……ソーセージでした。花子に噛まれてボロボロにちぎれかけ、端っこは食べられてありませんでした(花子の一部勝利)、確かにソーセージでした。
小ぶりの、ポークビッツみたいなやつです。お弁当用に調理したものでしょうか、ちょっと焦げ目がついていました。

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本当に普通の住宅地の道端で、お弁当を広げるような場所じゃありません。なぜそんなところに、焦げ目のついたポークビッツが落ちていたのかは、いまだに謎です。
毒餌も疑いましたが、本当に幸いなことにそうではなくて、ただただ純粋にポークビッツが一本、落ちていたようです。

また当時の花子は、食べ物にとても慎重で、初めて口にするものは容易には食べませんでした。それなのに、道に落ちてるものを食べるなんて。ほんまにびっくりしました。

だからソーセージを食べたのは初めてではなくて、おそらく前の飼い主さんからずっともらってたんやろうなあと推察できました。前の飼い主さんは、高齢の女性でした。おばあちゃんがこたつに入って自分の食事をしながら、ソーセージを一本、花子に与えている場面が頭に浮かびました。

ソーセージには、花子と前の飼い主さんの幸せな思い出が詰まっているのかもしれないなあ……なんて思うと、犬に人のソーセージ与えてた飼い主さんにも、つい拾い食いしちゃった花子にも、怒る気にはなれませんでした。

「おばあちゃんとの思い出の味なのにぃぃ!」と思ったかどうかは定かでありませんが、ともかく口からごちそうをかき出された花子は、なんとも恨めしそうな顔をしていました。「今度、犬用のソーセージを買ってあげるから。ともかくもう、人のソーセージは食べたらあかん。ひろい食いもあかん」となだめたり、説教したりしながら帰ってきました。
その後はしつけ方教室でハンドリングの方法などを学んだのもあって、拾い食いは一度もありません。

それにしても、自分の犬が道端で訳の分からないものにがっついているおそろしさ、さらに口に手を突っ込んでそれをかきだすおそろしさ……。
しばらく忘れていましたが、頭の上にな○くじさんを乗っけている姿を見て、久しぶりに思い出しました。

ということで、犬を飼っていると、ときおり大変に恐ろしいことがありますね、、、という話でした。