

早速、中古カメラを扱う某カメラ屋さんのサイトで、「無料オンライン査定」なるものを受けてみました。メーカーや商品名を打ち込むだけの簡易なものですが、なんと1万1000円という値がついたのです!
そのカメラは1万5千円で購入して、3年近く使ったものなので、1万1000円で買い取ってもらえたら万々歳。正式な買い取り額が出るのは、カメラを向こうに送って担当の方が実物を確認した後ですが、すっかり満額もらえる気になりました。
やったー臨時収入だ!! 宇宙、ありがとう!!!
すぐにオンラインで下取りの申し込みをしました。カメラを丁寧に磨いて、「今までどうもありがとう。幸せになってね」とお別れの儀式をし、カメラ屋さんに宅配便で送りました。
あとは、正式な査定額がメールで送られてくるのを待つだけです。
その間、1万1000円で何を買おうか、いろいろと考えました。
やっぱり、プリンターかな。紙送りの調子が悪くて、ずっとそばについていないといけないから、買い替えたいんよな。
手芸関係で欲しい本が何冊もあるから、それを大人買いするのもいいな。
日帰り旅行にも行ける。日帰りバスツアーとか楽しそう。
コートも買えるな。
あ、パーマかけようかな? 美しくなって婚活に復帰とか! フフフ。
大木ゆきのさんも、斉藤一人さんも掃除や捨てることが大事だとおっしゃるけど、きっと本当にそのとおりだ。掃除から運は、開けていくんだ。
とにかくこの臨時収入は、将来の私への投資にしよう。このお金が、私に最大限に生きる使い方をしよう。
元旦の朝日を浴びているかのようにキリッとした気持ちで、そう考えました。

それで今日、正式な査定額が、メールで届きました。
もうオチはお気づきかもしれませんが、なんと
「50円」
だそうです。
表からは見えない故障があり、それを直すのにお金がかかるんですと。
その額では取り引きする気になれず、返してもらうことにしました。
ということで、1円も臨時収入は得られず、近いうちにカメラはそのまま戻ってきます。
こんな、吉本新喜劇みたいなぬか喜びって、現実にあるんですね。喜びで突き上げた両手を、どうやって降ろしたらいいのかわからず、悶々としています。しげじいに、ハリセンで頭をはたいてもらって、おもいきりすっ転びたい。