昨日は、友人の農園で朝から農作業をして、その後バーベキューという予定でした。
で私は、じゃが芋ほりを担当したのだけれど、朝からかんかんでりで、とにかく暑い。
作業をしているうちに、次第に具合が悪くなってきました。熱中症にかかりかけたのです。
しかし、友人たちは、みんな元気に働いている。
とりわけ昨日の会の発起人で、その農場主の女性は、私より10歳くらい年上なのに、まあパワフル。
炎天下の中、帽子もかぶらずいきいきと動き回っていました。
そういう人たちを間近に見ていると、どうしても私だけ「具合が悪い」と言い出しにくく、私ももくもくと芋を掘りつづけました。
そのまま、周りと同じ働きを続けて、なんとか農作業タイムは何とか乗り切ったものの、終わったころにはすでに体調は最悪。
熱中症自体は脱水症状もなく、大したことありませんでした。「熱中症になりかけ」で済んだと思います。
でも暑さで頭痛が起こり、頭痛が吐き気と下痢を引き起こしました。そのため、ふらふらしながら何度トイレに行ったことか……。
ランチタイムも、とてもバーベキューを食べられる状態ではなく、一人涼しいところで死んだように横たわっており、たいそう周りを心配させてしまいました。
せっかくの楽しい時間に、水を差してしまいました。
こんなことなら、早めに「ちょっと休みます」と言えばよかった!臨機応変に動けばよかった!と、反省しきりです。
そして、どうしてそれができなかったかというと……つまり「暑くて頭が痛くなってきちゃいました。熱中症になる前に、冷房のあるところで涼んできます」と言えなかったかというと、目の前で忙しそうに立ち働いている人がいて、「暑い中がんばっているのに、私だけ楽をしてはいけない。がんばらなきゃ。動かなきゃ」
と思ったからです。
……ここから、さらにじっくり考えてみると、私は人に、
「みんなに褒められたい」
「役に立つと思われたい」
「役立たずと思われたくない」
「一人だけ楽をしてずるいと思われたくない」
と、思っていたことに気づきました。
私、すごい生真面目なんです。
手を抜けない。ずるできない。
裏返せばそれは、手を抜く自分が許せないし、ずるをする自分を許せない。
さらに言えば、そういうことをする他人も許せない。
そしてそういう「手を抜く自分」「いい加減な自分」は、この年まで徹底的に仲間外れにしてきたということに、ここで初めて気づきました。
ここで、大木ゆきのさんの自己受容のワークの出番です。
私は、生真面目な私が大好き。だけど、手を抜く自分やずるをする自分も私の中にいていい。全然いい。
これまで仲間外れにしてごめんね。ずるい私、手を抜く私、ほどほどいい加減な私、これから仲良くやっていきましょう。
みんなに褒められたい、役に立つと思われたい私も、大好きだよ。いわゆる承認要求。そらそうだ、他人に認められたいもんね。
でも褒められなくても、役に立たなくても私は私が大好き。
役に立たない私、褒められない私、これまで仲間外れにしてごめんね。これからは仲良くやっていこうね……。
目をつぶり、胸に手を当て、がっつり、しっかり自己受容のワークをしておきました。
そういえば。
これまで、みんなががんばっているときに楽をしている人を見ると、怒りと嫌悪がむくむくと湧き上がっていました。
「あの人、役に立たない」
「あの人だけ楽をして、ずるい」
と思って、憎しみを覚えていました。そしてその暗い気持ちが、私自身を苦めていました。
今回の気づきと自己受容のワークのおかげで、これからは「ずるい人への憎しみ」も、なくなってくれるといいなあと思います。
以上、熱中症になりかけて、命を懸けた気づきでした……。
「いい加減」は「良い加減」って、ほんまですよ。
今回の気づきのおかげで、私もこれからはうまいこと「良い加減」になっていけるんじゃないかと思います。
皆さんもどうぞお気をつけて。
「暑い中みんながんばってるんだから、私だってがんばらなきゃ」って、ほんまに要注意です。
体調は人それぞれ、暑さに対する強さも人それぞれ。
あなたにとっても周りのみんなにとっても一番大事なのは、あなたがニコニコ元気でいることですから。
良い加減に暑さをしのいで、楽しい夏を過ごしましょう。